私は17年間バスケットボールを続けてきて、その間に将来のプロ選手となる人々を何人か見てきました。今ではNBAで活躍する八村塁選手や日本代表の馬場雄大選手とも高校時代に試合で対戦したことがあります。これらの経験を通じて、私が感じたバスケットボール選手になるための素質について紹介します。
圧倒的な実力
プロ選手になるためには、当然ながら高い実力が必要です。具体的には「圧倒的な実力」が求められます。私は関東の大学リーグでプレイし、多くのレベルの高い選手たちを見てきました。関東の大学1部・2部リーグは非常にレベルが高く、全国の強豪校から選ばれたエース級の選手がゴロゴロいます。特に関東リーグで飛び抜けて活躍した選手だけがプロの道を歩めるといった印象です。
事実、B1リーグでプレーする選手は、その年の関東リーグや全日本大学バスケットボール選手権(インカレ)で最も活躍した選手に限られます。毎年プロになれる選手は多くても数十人程度で、その中で実際にプロとして活躍できるのはわずかです。B2、B3リーグでも、選抜されるのは年間10〜15人程度ですが、これらの選手も高校時代にはU18などの代表経験がある選手です。
中学・高校時代に上手かっただけでは、プロになることは難しいです。しかし、高校生であればU18に選ばれるくらいの実力を目指しましょう。それでも、中学・高校時代の実力だけでは、その人の将来性は分かりません。特に大学になると、全く異なる話になります。高校時代に無名だった選手でも、大学で大きく伸びることはよくあります。私自身も高校時代は目立つ選手ではありませんでしたが、大学で関東リーグでスタメンとして活躍するようになりました。
努力と能力
プロバスケットボール選手になるためには、努力と能力が必要です。能力とは、身体能力や運動神経のことで、身長も含まれることがあります。高校レベルになると、単に身体能力だけに頼っては勝つことができません。努力だけでなく、個々の強みが絶対的に必要になります。この能力は、同じ練習をしていても際立つ分野であり、努力で後天的に身につけることもありますが、生まれ持った遺伝的な要素や幼少期に培われたものが大きいと感じられます。
しかし、私は運動神経がなかったため、新しいスキルを身につけるのに通常よりも多くの時間を要しました。小学生時代にバスケットボールを始めた時は、特に夢中になることもなく、楽しいと思ったことはありませんでした。しかし、この経験を通じて、能力者に勝つためには、他とは異なる努力が必要だと学びました。能力者が自分の才能を過信し、日々の努力を怠ることがあるため、努力を重ねることで差をつけることが可能です。
最後に
多くの困難を乗り越えてきましたが、今では「才能があったんだ」とか「運動神経がいい」と言われることがあります。しかし、努力を続けた結果が今の私を作り上げました。才能とは、継続できることだと私は考えています。最終的には、努力と能力の両方が必要な世界で生き残るためには、これらをバランスよく伸ばしていくことが重要です。
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